前回のベツレヘムから・・・。
今回は同じ
パレスチナ自治区 ヘブロン
について。
パレスチナ自治区 ヘブロンはユダヤ、イスラム、キリストの聖地でもあります
これがパレスチナ自治区 ヘブロンの「アブラヒムのお墓」です。この聖地を巡って繰り広げられている争いの悲しみです。
ここはユダヤ教、イスラム教、キリスト教にとってのエルサレムに次ぐ聖地。
アブラヒムのお墓
があります。
そう。
だからこそイスラエルにとっては面白くない場所 ヘブロン。なので悲劇の場所なのです
ここは宗教・民族対立の舞台として悲劇が繰り返されてきた場所。
過去何度かの争いの後、イスラエル側がユダヤ人入植者を次々と送り込んでいる場所。
その数百人のユダヤ人入植者を守るために
数千のイスラエル兵士
が投入されている。
イスラエル兵士、イスラエル住民は武器の携帯が常に許されている。
しかしパレスチナ人は武器を持つことが許されていない。
パレスチナ自治区なのにイスラエル兵士のやりたい放題の地区。かなりの理不尽な事が繰り返されている。
でもそこはパレスチナ自治区のエリアなんですよ!?
イスラエルは兵役が
満18歳で男子は3年、女子は1年9ヶ月
の兵役に就かなければならないです。
そんな若い兵士のうっぷんの憂さ晴らしが何も罪のないパレスチナ人に向けられるわけです。
旅人から聞いた話で見てないのでどうとは言えませんが、
- 雨が降っている日に彼の目の前でイスラエルの若い兵士が検問を越えた老人に傘をさすことを許さず、銃を突きつけ跪かせた。
- 若いパレスチナ人の男がわざとイスラエル兵の前で大騒ぎを起こし、銃を突きつけられ、跪き、暴行されているところをその彼に見せた。彼が写真を撮ろうとするとイスラエル人が両手を広げ目の前に立ち、写真を撮るジャマをした。
パレスチナ自治区 ヘブロンで実際に見てみました。どのような現状なのかを・・・。
パレスチナ人の人々は迫害されてはいるけど、すごく明るくて優しかった・・・。
そんな話を聞いていたヘブロン。
バスの中で隣に座ったパレスチナ人と色々会話していたが、検問を見て一言ボクにいいました。
「これがイスラエルなんだ」と。
パレスチナの人は厳重な検問をくぐらない限り、どこにもいけない。
逆にイスラエル人はどこにでもいける。
パレスチナ人の人のよさに触れたが、それは「イブラーヒーミー・モスク」の近くでは悲しくなった。
金網、鉄条網で仕切られた区域。そこには人々もいなくなっていた・・・。
バスを降りた自分達が見たもの。
それはとてもフレンドリーで色んなモノをくれたり賑わっているバザールやパレスチナの人々。
でもそれは段々
「イブラーヒーミー・モスク」
に近づくにつれてシャッターが閉じた商店が増えていく。
もうそこはシャッター街というよりも、だんだんと廃墟となっていった・・・。
そして壁の間には鉄条網があったり、上を見ると網が敷き詰められていて、そこにゴミが散らかっています。
これは一階にパレスチナ人が住んでいて、上の階にユダヤ人が住んでいて下にゴミや糞尿の入った汚物をなげつけるからだそうな・・・。
ここはパレスチナ自治区なのにすべてがイスラエル兵士にコントロールされている。
この聖地の「イブラーヒーミー・モスク」をめぐっての争いなんです。
そして検問を抜けてモスクに行く。
中に入るためにはこれまたイスラエル兵の検問を受ける。
なぜあなたたちなんだ?
パレスチナ自治区 ヘブロン。そこはユダヤ人を守るために数多くのイスラエル兵が配置された、まるで映画のようなゴーストタウン
ヘブロンという街なのに・・・ただのゴーストタウンとなっていた・・・。
そしてユダヤ人入植者とパレスチナ人エリアの境界線エリアを歩くと検問を越える。
そこには多くの数のイスラエル兵がいた。
彼らは今ココが戦地かのように建物の上にも何人もいた。
どこを見てもイスラエル兵士です。
それは映画、マンガ、アニメでしか見たことのない世界だった。
少年達がウチラに話しかけてきたが、イスラエル兵士が追いやった。
正直うちらにはどちらも恐怖に感じてしまった・・・。
それほど街の雰囲気は突然ガラリと変わりました・・・。
イスラエル兵に銃を突きつけられてこう言われた。「死にたければあちら側に行っていいよ!」
この先の検問所でボクは人生で初めての恐怖を体験しました。それは銃を構えられた・・・。
この最後の写真の先にまた検問があり、ここに近づいたボクとミキト君に銃を構えたイスラエル兵士が寄ってきた。
銃を向けられながらは初めての経験でめっちゃビビった・・・・。
そして彼に「あっち側にいってもいいですか?」と尋ねたら
「もし死にたければあっちにいってもいいよ。」
何が正しくて、何が間違っているのかはもうわからなくなった・・・。
常に監視されている現実。そしてどこからか聞こえてくる子供の「ハロー」という声。悲しき現実が今目の前に・・・。
常に横切るイスラエル兵士の車は、ボク達の横を通り過ぎる時、スピードを緩めて監視していた・・・。
反対側に進みだしてうちらが見た景色は。
人通りがまったくない
ゴーストタウン
戦争が実際に起こると、本当にこのようなゴーストタウンとなってしまう、ヘブロン。
時折、瓦礫の向こう側の家の上の階から「ハロー」と声をかける子供。
それ以外は兵士のみ。
たまに横を通るイスラエル兵の軍用者はウチラを威嚇、けん制するかのようにゆっくりと走り、止まり、進んでいきます。
屋上の兵士は常に見張っています。
戦争が起こると街はこうなるんだということを痛いほど痛感させられました。
前までは賑わっていたであろうシャッターが軒並みしまっている商店。
家には人影すら全く感じられない。
どこかしこにいる銃をもったイスラエル兵。
すべてが映画の世界でした・・・。
自分が想像したのが日本がアメリカに占領されれば同じ事になっていただろうと。
これが戦後の日本だったのかなと。
悲しい、そして「平和」とはどういうものかという事をすごく考えさせられた・・・。
すべてはイギリスの3枚舌外交からはじまったこの悲劇。誰がどう止められるのだろうか・・・。
なぜ人は争うのだろう。
そしてそこに金儲けの為に介入している第三国。
これが正しい正義なんですか?
宗教問題、民族問題、複雑に絡み合ってこの問題が起きている。
そこに国や政府が介入して簡単に解決するなら、今すぐにだってこの悲しい現実を解決してもらいたい。
海外にきて思い知らされることがいっぱいあります。
パレスチナの人々が早く平和な生活が出来ることを祈るばかりです。
今日のコーラ
・特別編でコーラはないけどある出会ったパレスチナ人家族。この子達が早く平和に暮らせるように・・・。
現在49位 ランクアップなかなかしねぇええ(笑)